漫画は人生の教科書。②

 皆さんこんばんは。本日僕の住む地域は終日雨が降っており、マイナスイオンを感じるなどとほざいて外に出たら文庫本が二冊ほど昇天いたしました。

 

さて本日から、僕が人生で大きく感化された漫画を紹介していきます。

 

第一回目は松井優征さん原作暗殺教室をご紹介させていただきます。

本作は、2012年から2016年まで週刊少年ジャンプにて連載されました。漫画のみならずアニメ、映画など幅広いメディアミックスを展開した作品なので知ってる方も多いことでしょう。

 

主人公の渚とそのクラスメイトはエリート進学校に通う中学三年生ですが、成績不良なことから山の上にある古い木造校舎への生活を強いられていました。この学校は徹底した成績至上主義で、上位クラスの生徒達は成績の悪い主人公のクラスを「エンドのE組」と呼び様々な嫌がらせをします。そんな4月のある日、防衛省の職員の監視のもとに1体の巨大な怪物が生徒達の前に立ち渚達にこう言い放ちます。

 

「私が月を爆った犯人です。来年には地球も爆る予定です。君たちの担任になったのでどうぞよろしく。」と。

 

続けて防衛省の職員から来年度、つまり卒業までにこの生き物を暗殺してほしいと依頼されます。暗殺した場合の報酬は何と100億円。かくして、暗殺者と”殺せんせー”と名付けられたターゲットの不思議な学校生活が始まったのでした。

 

前置きはここまでにして、この殺せんせーとんでもない名教師です。暗殺を試みる生徒の攻撃はほぼ避け切りながら、その暗殺を生徒との学習の場にしてしまうのです。それだけでは無く自身の持つマッハ20という移動スピードを活かして生徒一人一人に合わせた学習カリキュラムを組んでしまいます。その甲斐あってか落ちこぼれだった主人公達の成績はみるみる上がりました。僕は高校の頃「あぁぁぁ、うちの学校にも殺せんせー来ないかな」と本気で思っていました。

 

この作品では随所に教訓のようなものが見られますがその全てがとても深い意味を持っています。あまりにも沢山あるので全ては紹介できませんが、僕が最も好きな殺せんせーの言葉を紹介したいと思います。

 

君たちはこの先の人生で…強大な社会の流れに邪魔されて望んだ結果が出せないことが必ずあります。(中略)悔しい気持ちをやり過ごした後で考えるんです。社会の激流が自分を翻弄するならば…その中で自分はどうやって泳いでいくべきかを(中略)いつも正面から立ち向かわなくていい、避難しても隠れてもいい。反則でなければ奇襲してもいい常識外れの武器を使ってもいい。(また中略)焦らず腐らず試行錯誤を繰り返せば…いつか必ず素晴らしい結果がついてきます』

 

 僕はこの文を見てハッとしました。これまで真面目に努力さえしていれば必ず評価されるのだと思っていました。しかし社会とはプロセスより結果の場所です。時にずる賢く(要領よく)やる事も大事だと気付かされました。歴史を振り返れば、古代から現代に至るまで大きな成功や輝かしい大勝利を勝ち取った人には、それまでの常識に囚われず奇襲をかけた人が幾人もいました。また、失敗した人の中にも、不幸にも社会の流れが敵に回ってしまった例は枚挙に暇がありません。

 

我々の周りの環境は自力ではどうする事も出来ない事が多すぎます。生まれ、受験、恋愛、就職活動などなど…。それらで苦い経験をした方は沢山いると思います。現状に納得いかない人もいると思います。(実は僕もです。)しかし、それらを踏まえて、現状を認識するところからがスタートでは無いでしょうか。

 

社会にはルールがあり、山程のハンデがありますが(稀にハンデゼロの人もいます!)この作品その中で生きていく指針を与えてくれるとても素敵なものです。僕はこの本を読んでまた頭を働かせることにしました。真正面から勝てそうに無い相手は、奇襲して倒してやろうと思います。

 

もし、自分の人生に悩んでいる方がいらっしゃったら、是非この本を開いて見てください。漫画と侮るなかれ。きっと黄色い触手を持った教師が語りかけてくることでしょう。

うわ、1600字を簡単に超えました。レポートもこのペースで書けたら良いのになぁ。

 

    では、今日はここら辺で。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。また次回。ヌルフフフフ。