逃げ恥、役に立つ。
最近、いじめが原因と思われる自殺があった。高校3年生の男子生徒が首を吊って亡くったそうだ。
この報道をみて自分の高校時代を思い返してみた。決してクラスの中心では無かったけど、朝学校に行けば「おはよう」と言ってくれる人がいたし、受験モードもあってか皆んなで競い合って試験に臨んだ。仲の良い先生にダル絡みし、行事ではバカみたいにはしゃぎ、気になる女の子の話題でこっそり盛り上がった。
何はともあれ素敵な日々だった。
彼も入学式の日にそんな生活を思い描いたのだろうか。僕にはわからない。
いじめのニュースが無い年などない。どの学校にも必ずいじめは潜在している。なぜ潜在と書いたかというと、いじめ自体把握することがとても難しいからだ。教員が気づいたときには、状況は大抵深刻な事になっている。いじめの加害者も自分達がやってる事をいじめとは決して認めない。悪い事だと知ってるからだ。
彼らはいじめをしていると認めたくない。だからよく似た言葉を使う。
「いじめてないよ笑 あいつのこといじってやってんだよ」
実に便利だ。そういう言葉を使い自分らを正当化する。あまつさえ「いじり」という言葉を使いさも被害者も仲良しグループの一団であるように見せる。
てめえら何様だよ。
教員がいじめを追求しようとすると連中はそういう言葉を使うから正確な実態を把握できないし、被害者にさらに報復をする。それを知ってる被害者も声を上げることの出来ない状況が続く。こうして青春に満ちた学校生活の影にいじめはするりと逃げ、身を潜める。
僕は人間が社会を形成する以上いじめは無くならないと思ってる。
いじめだけじゃない。人間関係や勉強の遅れ、学習障害など様々な理由から不登校や引きこもり、鬱になる人が後を絶たない。学校でも会社でも。
確かに高校までの生徒にとって学校の持つ影響力は絶大だ。良くも悪くも自分の世界の全てに思えてくる。僕もそうだった。だから皆んなから浮いた奴と思われるのが怖くて周りと合わせる。そうすればひとまず平穏だ。
今日の記事は今学校で生きにくい人に向けて書いてるつもりだ。もし目に留まったら見て欲しい。
もし、本当に学校に行くのが辛くて死にたくなる思いをしてるなら、逃げちゃえ。
そこから中指立てておさらばしよう。学校なんて大したこと無いよ。
思い返してみて。学校で習ったことどれだけ覚えてる?そしてどれだけ役に立った?
中学生に聞きたい。地方交付税交付金とか国庫支出金とか試験の後役に立ったかい?
リトマス紙は何性で何色になるか覚えているかい?それは使った?
高校生に聞きたい、受験で学んだ二次関数のグラフを日常で当てはめた奴いる?
もちろん知ってるに越したことはない。勉強ができれば社会に出るまでの選択肢を大きく広めてくれる。
でもそれは貴方の命より重いことなのかい?死ぬほど苦しい思いまでして学校で得るものか?
もう一つ聞きたい。貴方の好きな物は、興味のあることはなんだい?
もし本が好きなら、図書館の本を読み尽くそうぜ、旅が好きなら休学して世界に出ようぜ、絵を描くのが好きならデッサン教室に入り浸ろうぜ。
アニメが好きならアニクラとかネットで語りまくれば良い。とっとこハム太郎のテーマに合わせてみんなでぐるぐるしよう。その時は僕も誘って。回りたい
今は全然見えないかもしれないけど学校なんて世の中に比べれば全然大した事ない。
今の環境で嫌な思いしても仲のいい人ができなくても死ぬ必要はない。自殺を考える必要はない。たまたま運が悪かっただけだ。
色んな所に行って色んな人と出会って欲しい。必ず心から信頼できる人に会える。
あんまり思いつめないで気楽にいこう。ちょっと嫌になったら紅茶でも飲んで静かにゆっくりしよう。本当にやりたい事は何か考えて見て。
人間大した事ない。大人数でこられたら勝てない。だから今は逃げて良い。
でも、もし本当に自分の好きなことが見つかったら、その時はに全力で勝負しよう。
今はまだ休憩するときだ。学校の人間が世の中の全ての人じゃない。先生だけが先生じゃない。この人は、と思った人を先生にすりゃ良い
学校の大勢とは違う道を行くことになるかもしれない。でも大丈夫。寂しいのは最初だけだ。すぐに気の許せる人とと会える。
大丈夫。やれる。生きてさえいれば。
余談だけどこのブログのタイトルは『逃げ恥、役に立つ』だ
「逃げ恥」は「逃げるは恥でもなんでもない」って意味で使ってる。
最後にあなたのこれからの人生が上手くいくことを心から願って終わりとしたい。
最後まで読んでくれてありがとう。
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僕が落ち込んだときに元気をもらった曲をいくつか紹介します。
ビッケブランカ 『WALK』
高橋優 『現実という名の怪物と戦うものたち』
BLUE ENCOUNT 『大丈夫』
WACCI 『大丈夫』
。。。って曲名『大丈夫』ばっかじゃん。大丈夫か、僕。