独白録

 高校までの学校は既に新学期を迎えている。僕の大学も明日より新学期だ。

 

 統計によると子供の自殺は9月に増加傾向にあるという。理由はいじめである。

夏休みが終われば、いじめの生活に逆戻り。それならいっそ、、、という事だ。

 

 自殺をするくらいなら学校なんか行くなという人もいるけれど、そんな簡単な話ではないと思う。小さい子供であればあるほど置かれている環境は狭いのだ。家を除けば学校が世界の殆ど、あとはせいぜい習い事教室と言ったところか。

 

 さらに一旦ある程度の期間学校を休めば、足を運びにくくなる。僕もインフルエンザで一週間ほど休んだ後は周りの視線を何となく感じたし、嫌だった。ましていじめであればなおのことだろう。中には親に迷惑をかけたくないと思って無理して行く子もいるのかもしれない。

 

 基本的に被害者は事態を大事にしたくない。もし親の耳に入ればそれこそ加害者の親も交えての話し合いになるし、学校に知られれば集会が大量発生する。多くは匿名だけどそんなの嫌に決まってる。最悪の場合、さらなる報復を受け、加害者が増加することもある。だから黙っているため表沙汰になりにくい。そして限界値を超えた時、命を絶つのだ。

 

 もっとも最近は自殺が起きる前と起きた後の学校側の対応にも問題がある場合が多いけど。

 

 さて、ここまで書いてこんな事を言うのも何だが、いじめに限らず僕は自殺を否定しない。他人に自殺を止める権利は無いと思ってる。自殺を考える程に追い詰められてる人にとっては、今生きてる世界こそが生き地獄そのものなのだ。その上でまだ止めると言うのは、お前もっと地獄で苦しめと言うようなものである。キリスト教や仏教では自殺を大罪として位置付けているようだが、笑わせるなと言いたい。来世の幸福より現世の救済の方が大事じゃないのか、仕事しろと言いたい。十字架に縛られたり穏やかに瞑想なんぞしとる場合かい。

 

 だからもしも、いじめで自殺を考えていて、もう嫌だなと思っている人がこれを読んでるならこう言いたい。

 

 

  「今まで本当にお疲れ様。これからの喧騒なんかの心配はしないで後はゆっくり休んでね」と。

 

 

 

 ただこれも言いたい。

 もしほんの少しでも死にたくない、と思うのならば旅に出てみてほしい。学校でも仕事でもいくら休んでもいい。全部投げ出していいから国内でも海外でもちょっとでも気になるところに行ってほしい。必ず一人で行くんだ。いいか、一人だぞ。

 

 見知らぬ土地で自分を知ってる人が誰もいないところなら、少しは周囲の目も気にならないはず。面白いものが見つかるかもしれない。人生を変えてしまう出会いがあるかもしれない。

 

 

 旅は人生の縮図だ。一人旅には必ずトラブルが付き物だ。でも誰かがきっと助けてくれる。世の中貴方をいじめる人ばっかりじゃない。もし困った事を乗り越えることができたら、自信にしていいと思う。貴方は思うほど弱い人間じゃないって事だ。学校は思っている以上に小さいし下らないもんだ。高校までの勉強なら後でいくらでも取り返せる。普通の人と違う人生かもしれないけどそれも面白いじゃないか。

 

 頑張らなくていい。疲れるから、代わりに楽しい事しようよ。

 

 死ぬ前に一度くらいは悪くないと思うよ。一人旅。

 

ここまで言ってみたものの、困ったことに僕の文には強制力はない。

生きるも死ぬも好きな方を選んでほしい。人生の決定権は貴方にしかない。

無責任ではあるがこれ以上言えそうにはない。

 

気になることがあったらコメント欄にでも書いてほしい。

 

 

 最後にあなたのこれからの旅が幸せなものである事を願って結びとしたい。